1980年代から常に日本コンテンポラリーダンスシーンのトップを走り続けてきた勅使川原三郎。デビューから30数年を経た現在も、その旺盛な創作意欲は衰えることなく、それどころか近年佐藤利穂子という成長著しいダンサーと共に、自信の拠点とするカラス・アパラタスにおいて毎月のように新作を発表し続ける姿勢は、すべてのダンサーや表現者の道しるべともなるべきものです。日本が生んだ世界的振付家でありダンサーである勅使川原と佐東のデュオ作品『白痴』が、パリ公演に続き秋田で凱旋公演の幕を開けます。