特別招聘公演イデビアン・クルー『図案』
2014年10月に世田谷パブリックシアターで初演された『図案』は、「空間=劇場の素(す)の状態(空の状況)をいかに遊ぶか」をテーマに、あえて特別な飾り付けをすることなく、空間そのものを楽しみ、人間=ダンサーの動きや照明の微細な変化を、より一層際立たせた意欲作。そこにはストーリーや意味は無用です。井手作品に度々現れる特徴的なムーブメント、印象的なコンポジションを大胆にリミックス。オムニバスドラマを見るような、テンポ良いステージングと斬新なダンスは観客を虜にし、煙に巻くことでしょう。舞踊界のみならず、他ジャンルのアーティストも絶賛した、イデビアン・クルーの原点とも言える本作が、いよいよ秋田に登場です!
[スタッフ・キャスト]
振付・演出:井手茂太
出演:斉藤美音子/菅尾なぎさ/金子あい/中尾留美子/依田朋子/福島彩子/中村達哉/小山達也/松之木天辺/原田悠/井手茂太
イデビアン・クルー/idevian crew
コンテンポラリーダンス界の異才、振付家・井手茂太を中心として1991年に結成。1995年に『イデビアン』で旗揚げ以来、日本国内はもとより、ドイツ、フランス、イギリス、アメリカ、カナダを始めとする海外でも活躍。日常の何気ない一コマや日常に潜むしぐさや視線、人間関係を切り取り、独自の解釈に基づいた音・空間・間(ま)が冴えるユニークな世界観で、日本のコンテンポラリーダンス界の中でもひときわ異彩を放つ存在として注目を集めている。また、異分野のアーティストとのコラボレーションにも積極的に取り組み、2002年『くるみ割り人形』では美術家の椿昇と、2003年『理不尽ベル』ではミュージシャンのASA-CHANG&巡礼と、共同で作品創作を試みている。
イデビアン・クルーHP:http://www.idevian.com/
特別招聘公演大駱駝艦 天賦典式『クレイジー・オラエ』
写真:松田純一
『クレイジー・オラエ』は第29回国民文化祭・あきた2014で大反響を呼んだ大駱駝艦の舞踏仕立ての金粉作品です。初演は2012年10月、パリ日本文化会館開館15周年記念として発表された『クレージー・キャメル』が原作。2013年7月にはモンペリエ・ダンス・フェスティバル(仏)、12月ノルマンディー秋フェスティバル(仏)、本年5月にはポワティエ(仏)で上演され、圧倒的な好評を博した作品の秋田版が『クレイジー・オラエ』。全身に金粉を塗り、動く彫刻のような舞を見せる「金粉ショー」は、もともとキャバレーのショーダンスとしてうまれたものですが、麿赤兒が金粉と白塗りの舞踏を融合させ、みごとな「金粉舞踏」という新たなジャンルを生みだしました。
[スタッフ・キャスト]
振付・演出:麿赤兒
出演:村松卓矢/我妻恵美子/若羽幸平/松田篤史/塩谷智司/奥山ばらば/湯山大一郎/金 能弘/宮本正也/高桑晶子/鉾久奈緒美/藤本 梓/梁 鐘譽/伊藤おらん/齋門由奈
衣裳:堂本教子/舞台監督:田中翼/照明:森 規幸(balance,inc.DESIGN)/音響:及川誠之(SHOW-YA projecT)
制作:山本 良/プロデューサー:新船洋子
大駱駝艦
唐十郎の「特権的肉体論」を具現化する俳優として演劇界に衝撃と大きな影響を与えた麿赤兒が1972年に創設。今年で創立43周年を迎える。その様式を「天賦典式(てんぷてんしき:この世に生まれ入ったことこそ大いなる才能とす)」と名付け、常に忘れ去られた「身振り・手振り」を採集、構築し、すでに60を超える作品を上演。1982年舞踏カンパニーとしては、初のフランス、アメリカ公演を行い、鮮烈なインパクトを与え広く「Butoh」を浸透させる。常に若手舞踏手育成に力を注ぎ、麿赤兒の考え方である「一人一派」を実践。現在吉祥寺を拠点とするスタジオ「壺中天(こちゅうてん)」において所属メンバーによる様々なユニット作品を上演し、壺中天公演と称し国内外で上演し続けている。
大駱駝艦HP:http://www.dairakudakan.com/
全国的に活躍する県出身の舞踊家と県内ダンスカンパニーの公演
『あきた ダンスコレクション』
「あきた全国舞踊祭モダンダンスコンクール」のグランプリ受賞者および、県出身の舞踊家の招聘と全国的に活躍する県内ダンスカンパニーの公演。ダンス王国秋田の存在をアピールします。
[プログラム1]
県内ダンスカンパニーの公演
奥村信子バレエ研究所/川村泉舞踊団/たなはしあゆこバレエスクール
[プログラム2]
「あきた全国舞踊祭」グランプリ受賞者の作品 他
出品者:安達香澄(ampersand[&])/加賀谷香(Dance-SHAN) /川村泉(川村泉舞踊団)/川村真奈(kawamura the 3rd)/ 藤井淳子(柴内啓子現代舞踊研究所)/富士奈津子(金井桃枝舞踊研究所)/米澤麻佑子(黒沢・下田舞踊研究所)
出演者:安達香澄/有明歩/伊藤歩美/伊藤有美/伊藤麻菜実/加賀谷葵/加賀谷香/加藤明志/川村真奈/岸野奈央/田元楓夏/鳴海春花/幅田彩加/富士奈津子/藤井淳子/水島晃太郎/梁田妃美子/米澤麻佑子/渡部悠、他(50音順)
あきた全国舞踊祭 モダンダンスコンクールについて
この舞踊祭は、1982年の秋田県芸術舞踊協会設立と同時に始まったモダンダンスだけのコンクールです。秋田は石井漠、土方巽、大野一雄など、日本を代表する現代舞踊・舞踏の原点とも言える先人のゆかりの地です。その秋田に全国注目の新人舞踊家が集合し、ユニークで自由な舞台を創造することを目的に行われ、毎年12月に開催しており、今年で34回目を迎えます。その間この舞踊祭をステップに多くの舞踊家が羽ばたきました。何人もの新人が文化庁の在外派遣研修員となり海外で勉強するチャンスを得ることができ、国内外で活躍しております。今年は12月12・13日に開催します。